中野民夫の世界

屋久島プロジェクト- Yakushima -

屋久島本然庵

 1983年に初めて屋久島に詩人山尾三省を訪ねました。そこから縁が深まり、島の南部に土地を得て、2006年には本然庵を建てました。本来の自分の自然に戻るための場です。10数人で合宿できるリトリートセンター、道場として、様々に活用してきました。

本然庵の概要

 世界自然遺産の屋久島(周囲約150キロ、最高峰宮之浦岳は標高1,936m、人口約12,000人)の南部に「尾之間(おのあいだ)」という熱い温泉が湧く集落があります。そこから見上げる秀峰モッチョム岳(940m)の南麓、標高220mの地に、「本然庵」(ほんねんあん)はあります。冬は暖かく夏でも夜は涼しく、島の中でも羨ましがられる素晴らしい場所。
 空港から車で約35分、宮之浦港から約50分。本然庵は、「人と人、人と自然、人と自分自身がつながりを取り戻す場」です。リトリートセンター、道場とも言えるでしょう。奥に住む星川淳さんに分けてもらった土地に、2006年に地元の大工さんに建ててもらい、2023年にリフォームしました。10数人が合宿できます(男女別相部屋)。プライベートな施設なので誰にも遠慮はいりませんが、食事など暮らしに必要な仕事は交代で分担します。
 縁ある仲間との集い、Be-Nature Schoolのマインドフルリトリート、立教大学21世紀社会デザイン研究科「ライフサイクル論」集中授業、同志社大学や東工大のゼミ合宿などで活用してきました。深い自然の中でリラックスすることで、日々の慌ただしさから立ち止まり、他者や自然や自分自身と丁寧につながり直す豊かな時間になっています。

本然庵の設立趣旨(2006年オープニングの案内より)

 「本然庵」は、あわただしい現代社会の中で失いがちな「私たちの本来の顔や姿」(Our True Nature)を思い出す場です。持続可能な社会を築くために、様々な現場で自分のできることに本気で取り組んでいる人々が、しばし自分自身を大切にする時間を持ったり、丁寧に深い自然や人とつながりなおす機会を得たり、新たな社会を構想していく拠点となることを願っています。

今後の展開

Be-Nature School主催「マインドフル・リトリート in 屋久島」

 人生の様々な時期にある多様な参加者が集い、それぞれの人生を振り返り、今ここのありのままに気づくマインドフルネスを学び、深い森をゆっくりと歩いて自然の営みに触れ、社会の中での新たな自分の生き方・活かし方を探る、三泊四日のプログラムです。
 1996年から関わっているビーネイチャースクールの森雅浩さんと一緒に、春と夏にやっています。予定が組みやすいよう、今後3年間の予定を仮決めしました。

2023年 春は終了、9月7−10日。
2024年 春:4月5−8日、夏:8月30日−9月2日
2025年 春:4月4−7日、夏:8月29日−9月1日

詳しくは、ビーネイチャースクールのHPをご覧ください。
*中野民夫流屋久島の味わい方が凝縮しているので、本然庵に興味ある方は、まずこのプログラムに参加していただくことをお薦めします。

本然庵プロジェクト

 定年退職の2023年春以降、せっかくの本然庵を本格的に活用していく「本然庵プロジェクト」をゆるゆると始めます。深い自然の中で、「人と人、人と自然、人と自分自身」のつながりを取り戻す場に関心ある方々に協力していただきながら、共創していきたいと思っています。興味ある方はご相談ください。